オーストラリアで留学や永住を目指す上で欠かせないのが英語力の証明です。その中でも、世界的に評価されている英語試験「IELTS(アイエルツ)」は、大学進学や専門学校入学、さらには永住権の申請でも幅広く利用されています。
本記事では、オーストラリアの留学・就職・永住ビザに必要なIELTSスコアを目的別に整理しました。自分の目標に必要なレベルを把握し、効率的に準備を進めましょう。
IELTSとは?オーストラリアで重視される理由
IELTS(International English Language Testing System)は、英語を母語としない人の英語力を測る国際試験です。
オーストラリアでは、大学やTAFE入学、ビザ申請の英語力証明として広く採用されています。TOEFLやTOEICと異なり、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく評価する点が特徴です。
オーストラリア留学に必要なIELTSスコア
進学先の種類や学位によって、求められるスコアは大きく変わります。
語学学校(英語コース)
入学時の条件は比較的緩やかで、IELTS 4.5〜5.0程度が目安です。スコアが満たなくても、入学時にレベル分けテストを受けてコースから始められる場合もあります。
TAFE・専門学校
IELTS 5.5〜6.0が一般的な基準です。専門分野を学ぶため、基礎的な英語力が求められます。
大学学部
多くの大学では6.0〜6.5が必要です。看護学・教育学・法律などの専攻では7.0以上を求められることもあります。
大学院
大学院は6.5〜7.0が標準で、研究分野によってはさらに高いスコアを要求されます。
👉 詳細は「IELTSスコア別|TAFE・大学・永住ビザに求められるラインと注意点」で詳しく解説しています。
オーストラリア永住権に必要なIELTSスコア
永住権(PRビザ)では、申請要件として一定以上の英語力が求められます。
- Competent English:IELTS 6.0 → 最低限の申請要件
- Proficient English:IELTS 7.0 → 点数加算(10点)
- Superior English:IELTS 8.0 → 点数加算(20点)
つまり「6.0で申請はできるが、7.0以上で有利になる」というのが実態です。
👉 詳細は「オーストラリア永住権に必要な英語力とは?IELTS・TOEFLスコア目安まとめ」をご覧ください。
オーストラリア就職に必要なIELTSスコア
現地就職を目指す場合、職種ごとにスコアの目安が異なります。
- 一般企業職:IELTS 6.0〜6.5
- 看護師・教師・会計士などの専門職:IELTS 7.0以上
👉 詳しくは「オーストラリアで就職するための英語力とは?」を参照ください。
他国との比較|主要留学先におけるIELTSスコア
オーストラリアとあわせて人気のある留学先では、入学や滞在に必要なIELTSスコアが設定されています。
国 | 大学進学の目安 | 特徴 |
---|---|---|
オーストラリア | 6.0〜6.5 | 永住ビザ申請にも必須 |
カナダ | 6.0〜6.5 | カレッジ進学でもIELTS利用が主流 |
アメリカ | 6.5以上 | TOEFLを採用する大学も多い |
イギリス | 6.0〜6.5 | 学部・大学院ともにIELTS必須。医療系は7.0以上 |
フィリピン | 5.0〜6.0 | 語学学校入学の条件は低め、大学進学は6.0前後 |
マルタ | 5.5〜6.0 | 語学留学が主流。大学進学では6.0以上 |
アイルランド | 6.0〜6.5 | 大学進学や就労ビザ申請でIELTSが活用される |
まとめ|目的に応じたIELTSスコアを把握して早めに準備を
オーストラリアでは、留学には5.5〜6.5、永住には6.0以上、就職・専門職には7.0以上が一般的な基準となります。
目標に必要なスコアを早めに確認し、計画的に対策を始めることが成功のカギです。
勉強法や学校選びについては以下の記事も参考にしてください。
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