「一度出したら終わり」ではない学生ビザ
学生ビザ(Study Permit)は、却下されることもあれば、進学・延長のタイミングで再申請・更新が必要になる場面もあります。
この記事では、以下のようなケースに対応するための手順と注意点を解説します:
- ビザ却下後の再申請
- 語学学校→カレッジ進学による更新
- 滞在延長に伴う再申請・Implied Statusの扱い
再申請・延長・更新の違いとは?
用語 | 定義 | よくあるケース |
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再申請(Resubmit) | 却下後にもう一度ビザ申請を出し直すこと | 資金証明やLOEの修正後に再挑戦 |
延長(Extension) | 現在のビザをそのまま引き継ぎ、期間を延ばす | 語学終了→進学/学業の遅延など |
更新(Update) | コースや学校が変わったときに条件を変更 | 語学学校→カレッジへの切替など |
いずれもIRCCのポータルサイト上でオンライン申請が可能です。
学生ビザが却下された場合の「再申請」の流れと対策
✅ 再申請の基本ステップ
- IRCCから届いた拒否通知(Refusal Letter)を確認
- 却下理由を把握する(資金・動機・整合性など)
- 内容を修正した上で、GCKeyから新規で再申請
- 必要に応じて「CAIPSメモ(審査官の記録)」を依頼し内容を把握
✅ 再申請で修正すべき主なポイント
修正ポイント | 内容 |
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資金証明 | 銀行名義・残高・入金履歴を明確に/親の支援書類も追加推奨 |
LOE(目的説明書) | キャリアの整合性・将来像を具体的に/誤解を与えない構成に |
学校選び | 学歴とプログラムの乖離がないか確認/場合によっては進学先の変更も視野に |
学校・プログラム変更時の「更新」とは?
✅ 語学学校 → カレッジに進学するケース
手続きの流れ | 注意点 |
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カレッジから新しいLOAを取得 | 条件付きでなく、正式入学許可証であること |
IRCCで「Study Permit extension」を申請 | 必ず現在のビザが有効なうちに申請 |
新たに資金証明を提出 | 学費+生活費が十分であることを証明 |
入学前にビザ延長が間に合わない場合でも、Implied Statusを利用すれば滞在継続が可能。
タイミングと実務上の注意点|出国・滞在・就学継続
✅ 再申請・更新を出すタイミングの目安
ビザの状態 | 推奨される申請タイミング |
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有効期限がある | 30〜45日前までに延長・更新を申請 |
却下された | Refusal Letter受領後すぐ再準備・再提出 |
進学(コース変更) | 入学許可証が出たタイミングで速やかに更新申請 |
✅ Implied Status中の過ごし方
- 延長・更新を期限内に出していれば、審査完了までの間も合法的に滞在・就学可
- ただし、カナダ国外への出国は禁止/出たら失効扱いとなるため注意
- IRCCサイトでステータスを定期的に確認し、審査完了後に通知が届くのを待つ
まとめ|ビザ戦略は「柔軟性」と「改善力」がカギ
- 却下されても落ち着いて対処すれば、再申請で挽回は十分可能
- 学校やプランの変更は、IRCCに正しく伝えることで留学継続が認められる
- 留学の途中変更・長期プランがある場合は、1回きりの申請ではなく、継続的な更新戦略を想定しておくことが重要です
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