Co-op留学から永住を目指せるって本当?
はい、可能です。
カナダのCo-op留学は、ビザ上はPGWP(卒業後就労ビザ)対象外であることが多いものの、インターンや就職を通じてPR(永住権)取得につながったケースも多数あります。
- 重要なのは「職種」「就労期間」「州制度の選び方」
- Co-op自体はゴールではなく、移民戦略の一環と捉えることが鍵
永住に直結しやすい2大制度:PNPとCECとは?
✅ PNP(Provincial Nominee Program)
各州が定めた条件に基づき、永住申請候補者を推薦(ノミネート)する制度。
Co-op→就職→1年就労などを経て、州から推薦を受けることでPR申請のスコアが大幅UP。
- 州によって対象職種・就労条件・雇用主要件が異なる
- 例:BC州 Tech Pilot/アルバータ州 AINP/マニトバ州 MPNPなど
✅ CEC(Canadian Experience Class)
1年以上のカナダ国内就労経験をもとに申請できる移民枠。
特定のスキル職(NOC分類)に就いていることが条件となる。
- 雇用主・州の制限なし
- IELTSなどの英語力条件あり
- Co-op後に同職種で就労を継続できるかがポイント
Co-opでの就労だけでは1年に満たない場合もあるため、卒業後の就労継続が鍵となります。
永住につながりやすい職種の選び方
カナダのPR申請では、職種(NOC=National Occupation Classification)によって申請のしやすさが大きく異なります。
✅ PRに有利なNOC分類の職種例(2025年時点)
分類 | 例 | コメント |
---|---|---|
NOC 0(管理職) | ホテルマネージャー、営業管理職など | 就労経験+高い英語力が求められる |
NOC A(専門職) | IT、会計士、マーケターなど | 人気の移民ルート。Co-opから移行しやすい職種もあり |
NOC B(技術職) | シェフ、電気技師、カスタマーサービス | 州制度(PNP)で多くの対象になる職種群 |
Co-opでのインターン経験がNOC AやBに該当するよう学校選び・専攻選びの段階から意識しておくとスムーズです。
永住につながる“雇用主”との関係構築
✅ ポイントは「インターン → 就職継続」
多くのPR申請制度では、「就労1年」が条件となります。
このため、インターン先と良好な関係を築いて就職につなげることが極めて重要です。
- カナダの職場文化に適応する
- 英語での意思疎通・レポート・評価面談を積極的にこなす
- レファレンス(推薦状)をもらえるよう意識して働く
Co-opは就職活動の“仮想面接期間”とも言えます。
永住権(PR)申請の流れと準備ステップ
✅ 一般的なPR申請の流れ(PNP or CEC)
- Co-opインターン終了後、同職種での就労を継続(1年以上)
- 対象職種・雇用主の条件を満たす州を選定(PNP)
- 必要な英語スコア(例:IELTS 6.0以上)を取得
- 州推薦 or Express Entryでポイントスコア登録
- ITA(招待)→ PR申請→ 承認 → 永住権取得!
1年の就労を「連続」で積めるかどうかが最大のボトルネック。
学校選び・都市選びでスタート地点から戦略が始まっています。
✅ 注意点:Co-op留学だけでは「不十分」なケースも多い
- インターン期間は半年程度 → 1年の就労経験が不足する
- PGWPがないため、「卒業後に別のビザを取る」必要がある
- 雇用主にLMIA(労働許可)を出してもらえないと、移民申請できないことも
Co-opは“移民のための近道”ではなく、“スタート地点を確保する制度”と捉えるのが現実的です。
Co-op→PRの成功ルートまとめ
ステップ | 内容 | 補足 |
---|---|---|
① 学校選び | NOC A/B対象の専攻 | 永住を見据えた設計 |
② インターン | 実績と英語力をつける | 推薦状・評価を獲得 |
③ 継続就労 | 雇用主と良好な関係 | 1年のフルタイム経験 |
④ 移民申請 | PNP or CECなど | 英語+職歴+推薦の三拍子 |
まとめ|永住権は「計画力」が鍵
- Co-opは移民への一歩目として優秀だが、過信は禁物
- 学校・職種・地域・雇用主の4軸で戦略を立てることが大切
- エージェントや移民コンサルタントとの連携も成功のカギ
コメント