PGWP(ポスグラビザ)とは?留学生が最も活用すべき制度
PGWP(Post-Graduation Work Permit)は、カナダで指定の教育機関を卒業した留学生に対し、就労可能なオープンワークパーミットを与える制度です。
卒業後、最長3年間カナダで働くことができ、永住権(PR)申請の足がかりとして非常に重要です。
PGWPの概要と特徴
✅ ポイントまとめ
項目 | 内容 |
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ビザの種類 | オープンワークパーミット(雇用主の指定なし) |
対象者 | DLI指定校で所定のプログラムを修了した留学生 |
有効期間 | 修了したプログラムの期間に応じて最大3年間 |
回数制限 | 人生で一度のみ申請可能 |
✅ 申請のメリット
- 雇用主を選ばずフルタイム就労が可能
- Express EntryやPNP申請に必要なカナダ国内就労経験を積める
- ビザ期間中に転職や地方移住も自由に行える
PGWPの申請条件と対象校|誰が申請できるのか?
✅ PGWPの主な申請条件【2025年最新】
条件 | 内容 |
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カナダ国内のDLI(Designated Learning Institution)を卒業 | 認定された教育機関であることが必須 |
プログラム期間が8か月以上あること | 8か月未満は対象外、2年以上であれば最長3年の就労許可に |
フルタイム学生として就学していたこと | 原則として全期間フルタイム在籍が必要(例外あり) |
有効なStudy Permitを所持している | 不法滞在・違反がないことが前提条件 |
✅ PGWP対象外となる例
- 私立カレッジでPGWP対象外のプログラムを受講した場合
- 休学や不正行為によりフルタイム在籍とみなされない場合
- 語学学校(ESL)のみの就学
PGWPの申請手続きと必要書類
✅ 申請タイミングと手段
- 卒業後180日以内にオンラインでIRCCに申請
- ビザが切れる前に申請すれば「Implied Status」で合法的に就労継続可
✅ 必要書類一覧
書類名 | 備考 |
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パスポート(有効期限が十分あるもの) | 有効期間中に申請すること |
卒業証明書(Diploma)または成績証明書 | 修了を証明できる正式書類 |
学校発行のProgram Completion Letter | 卒業・単位取得の完了を証明する公式書類 |
Study Permit(学生ビザ)のコピー | 有効なもの/期限切れでも180日以内なら可 |
PGWP活用のベストプラクティス|永住戦略へのつなげ方
✅ 留学生にとってPGWPが重要な理由
- 就労経験はExpress Entryの**CRSスコア加点(最大70点)**対象
- 州によってはPGWP就労経験者専用のPNP枠あり
- 現地での実務経験があると雇用主からのジョブオファー獲得にも有利
✅ PGWPを最大3年にするには?
プログラム期間 | PGWPの発給期間 |
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8か月以上~2年未満 | 修了したプログラムと同期間(例:12か月就学→12か月PGWP) |
2年以上 | 最長3年間のPGWPが発給されることが多い |
※2年制カレッジや、1年+1年の複数学位でも一部3年になるケースあり。
✅ よくある失敗と注意点
失敗パターン | 解説 |
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卒業証明が遅れて申請期限超過 | 必ず学校に早めに依頼し、期限内にオンライン申請を完了させること |
就学期間が短すぎて対象外 | 認可された学校かつ8か月以上のプログラムであるかを就学前に確認 |
休学・ドロップアウト | フルタイム就学を継続していないと不適格とされる可能性あり |
まとめ|PGWPを最大限に活かすために
- カナダでの就職と永住を視野に入れるなら、PGWPは留学後の最強ツール
- 申請条件・対象校・タイミングを正しく理解し、有効期間を最大限活かすことが成功のカギ
- 留学計画段階から、PGWP対象プログラムを選ぶことで、卒業後の選択肢が大きく広がる
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