「予定より長く学びたい」は想定済みの制度
カナダでは、多くの留学生が語学学校からカレッジ・大学に進学するため、学生ビザの延長申請が想定されています。
また、同一校であっても卒業時期の遅れや追加の学習で延長が必要になることも。
この記事でわかること
- 延長すべきタイミングと注意点
- オンライン申請の方法と必要書類
- 延長中の「Implied Status(暗黙の在留資格)」とは?
- 語学→カレッジ進学時の注意点
学生ビザを延長すべきケースとは?
✅ よくある延長理由
ケース | 解説 |
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語学学校→カレッジ進学 | 最初の学生ビザは語学期間分のみ発行されるため、進学先の入学許可後に延長が必要 |
卒業時期の遅れ | カリキュラム変更や出席率不足で在籍が延びる場合 |
別コースへの編入 | プログラム変更や転校により、元のビザ期間では足りなくなることがある |
✅ 延長の目安時期
- 有効期限の30日以上前には延長申請を提出
- 新しい入学許可証(LOA)や資金証明が必要となる
- 申請はカナダ国内からIRCCサイトでオンライン対応
学生ビザ延長に必要な書類と注意点
✅ 延長申請時に求められる書類一覧
書類名 | 解説 |
---|---|
新しい入学許可証(LOA) | DLI指定校の正式な書類(カレッジ・大学・語学学校いずれも可) |
最新の成績証明書(必要な場合) | 既就学機関での成績・出席状況が不良だとリスクになることも |
銀行の残高証明(資金証明) | 生活費+授業料をカバーする金額/3か月分以上の履歴が理想 |
パスポート(有効期限が十分であること) | 延長期間分+半年程度あると安心 |
目的説明書(Letter of Explanation) | なぜ延長が必要か/学びの継続性を明確に |
✅ 語学→カレッジ進学時のポイント
- 一部の学校は**条件付きLOA(Conditional Letter)**を出す場合あり
- この場合、語学課程終了後に本採用LOAで再延長が必要になるケースも
Implied Status(インプライドステータス)とは?
✅ 概要
延長申請中に元のビザの有効期限が切れても、以下の条件を満たせば合法的に滞在・就学を継続可能です。
条件 | 内容 |
---|---|
IRCCへ正しく延長申請している | 有効期限内に提出済であること |
同一条件での滞在を継続 | 就学・就労の内容が変更されていないこと |
ただし、「Implied Status中は出国できない(出国=失効)」ため注意が必要です。
学生ビザ延長の流れと申請手順
✅ 延長申請の基本ステップ(オンライン)
- IRCCアカウント(GCKey)にログイン
- 「Study Permit extension」を選択
- 必要書類(PDF形式)をアップロード
- 申請料を支払う(CAD$150)
- 申請完了メール・ステータス通知を確認
IRCCサイトでの処理は通常2〜6週間。繁忙期は更に遅れる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 有効期限ギリギリで延長申請したらどうなる?
A. 申請が間に合っていれば、Implied Statusで滞在・就学継続が可能。ただし、余裕を持って30〜45日前に申請しましょう。
Q. 語学学校→カレッジ進学でビザ延長する場合、途中で帰国していい?
A. 原則NGです。Implied Statusが失効するため、延長許可が下りるまでカナダ国内に滞在するのが安全です。
Q. 延長が却下されたら?
A. 直ちに出国 or 再申請の手配が必要。拒否理由を確認して改善点を整理しましょう。
まとめ|「延長」は早めに、計画的に
- 語学からカレッジ進学、コース変更など、カナダ留学では延長は想定内のステップ
- 延長理由を明確に説明し、書類を整えれば基本的には問題なく許可される
- Implied Statusの仕組みや、渡航・出国制限にも注意を払うことでトラブルを防げます
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