ビザ取得に「何が必要か」を最初に確認しよう
カナダで6か月以上学ぶ際には、学生ビザ(Study Permit)の取得が必要です。
しかし、申請前に満たすべき条件や揃えるべき書類を把握していないと、思わぬ却下や遅延の原因になります。
本記事では、2025年版として以下を詳しく解説します:
- 年齢・学歴などの申請条件
- 資金証明などの書類要件
- ケース別の注意点(親子留学・語学留学など)
学生ビザの基本申請条件(2025年時点)
✅ 年齢要件
- 最低年齢は原則なし(未成年の場合は後見人書類が必要)
- 上限年齢はなし(ただし30代以降の語学留学は要注意)
高年齢+語学留学は「移住目的では?」と疑われ、却下リスクが高まる傾向
✅ 学歴・経歴に関する条件
学校の種類 | 推奨される申請者の背景 |
---|---|
語学学校 | 学生・20代社会人向けが主流。高学歴者は目的説明に注意 |
カレッジ・大学 | 高卒以上の学歴+英語力証明が必要(IELTSなど) |
専門学校 | 関連職歴・学歴があると申請が通りやすい |
資金証明(Financial Proof)は最重要ポイント
カナダ学生ビザでは「きちんと生活・学費を支払えるか」が厳しく審査されます。
そのため、資金証明はほぼ全員に必要です。
✅ 最低資金基準(2025年版)
滞在都市例 | 年間生活費の目安(単身) | 授業料と合計(例:1年間) |
---|---|---|
トロント・バンクーバー | CAD$20,635以上 | CAD$30,000〜40,000前後 |
地方都市・小都市 | CAD$15,000前後 | CAD$25,000〜35,000前後 |
授業料+生活費+渡航費用をフルカバーできる金額の提示が原則。
✅ 資金証明で認められる書類(例)
書類タイプ | 内容 |
---|---|
銀行の残高証明書 | 申請直前3か月分+残高が十分であること |
定期預金の証明 | 名義人が本人・親族であることが必要 |
奨学金証明書 | 公的・私的どちらでもOK。金額明記必須 |
親からのサポートレター | 「資金援助を行う」旨の英文誓約書+親の残高証明 |
突然の大口入金(100万円超など)があると、資金の出所を問われる場合があるため注意。
「目的説明書(Letter of Explanation)」がビザ承認のカギ
学生ビザの審査では、学習目的の妥当性やカナダでの活動の一貫性が問われます。
その中核となるのが、**Letter of Explanation(Study Plan)**です。
✅ 書くべき主な内容
- なぜカナダを選んだのか?
→ 他国との比較、英語環境、将来にどう繋がるかなど - なぜその学校・プログラムを選んだのか?
→ 学校の特色、キャリア目標との一致など - 現在の学歴・職歴と留学の関連性は?
→ 経歴と留学分野の整合性があると説得力アップ - 帰国後のプランやキャリアビジョンは?
→ 移住目的ではなく、キャリアアップ・専門スキル習得を強調
✅ 書き方のポイント
- 800〜1,200語程度の英文で、論理的・具体的に
- 留学の動機→学校選び→将来の計画、の流れを意識
- 高年齢の方・語学留学のみの方は「納得性の高いストーリー」が特に重要
まとめ|ビザ審査官に「納得される準備」が大切
- 学生ビザ取得には、形式的な書類だけでなく「論理的な説明」も重要
- 年齢・学歴・経歴と留学プランの整合性がポイント
- 銀行残高証明・親からの援助証明などの資金準備は、3か月以上前から進めましょう
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