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卒業生ビザ(485)を活用して永住権を目指すには?就職・州推薦・職業リストとの関係を解説

留学

「せっかくオーストラリアで学んだなら、現地で就職してそのまま永住したい」
そんな夢を叶えるための重要なステップが、卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa 485)を活用したキャリア設計です。

卒業生ビザは一時的な滞在ビザですが、この期間中に一定の条件を満たせば永住権(PR)へ進むルートを構築することが可能です。

この記事では、卒業生ビザから永住権を目指すためのルート、就職戦略、職業リストとの関係性、州推薦制度(State Nomination)などをわかりやすく解説します。


卒業生ビザは永住権に直接つながるのか?

卒業生ビザはあくまで「Temporary(仮滞在)ビザ」であり、卒業した人に滞在と就労のチャンスを与える制度です。

  • この期間中に就労経験・スキル査定・語学力などを整えることで、永住申請の要件を満たせる
  • 卒業生ビザ=永住権ではないが、「永住への準備期間」として活用されることが多い

卒業生ビザから永住権につながるルート

1. 雇用主スポンサー(Employer Sponsored visa)

  • 卒業生ビザ中に企業からオファーを受け、TSSビザ(482)へ切り替え
  • その後、186(ENS)や187(RSMS)といった永住ビザへの申請も視野に
  • 専門職やIT、介護・看護などスキル職で有効

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2. 州推薦(State Nomination)を受ける

  • 卒業生ビザでの就労・居住実績をもとに、特定の州から推薦(State Nomination)を受ける
  • Subclass 190(永住)または491(地域仮永住)を通じてPR申請
  • 地方都市に滞在していた人にとっては現実的なルート

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3. 独立技術移民(General Skilled Migration)

  • 学歴・スキル・職歴・英語力・年齢などのポイントを加算し、SkillSelectを通じて永住申請
  • 特定の職業リスト(MLTSSLなど)に登録されている必要あり
  • 就労経験があると加点につながるため、卒業生ビザ中の経験が有利に働く

職業リスト(Skilled Occupation List)との関係

永住申請に関わるビザの多くでは、移民局が指定する職業リスト(SOL)に職種が載っているかどうかが大前提になります。

主要なリストの種類

  • MLTSSL(中長期リスト):独立永住(189)などに対応
  • STSOL(短期リスト):TSSビザなど一部ビザで対象
  • ROL(地方リスト):地方ビザ(491など)に有利

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英語力・スキル査定・年齢も重要

永住権を目指すには、以下の項目で高評価を取ることが求められます。

項目ポイント加算の観点
英語力IELTS 7.0以上で加点、8.0でさらに加点
スキル査定自身の学歴・職歴が査定機関により「該当職」として認定されること
年齢25〜32歳が最も高得点(30点)

卒業生ビザ中にやるべきこと

  • 就労実績を積む(職業リストに該当する職種ならなお良し)
  • 英語試験で高スコアを取得(IELTS, PTEなど)
  • スキル査定に向けて職務内容の記録や証明を整える
  • 滞在州の推薦要件を確認しておく

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まとめ|卒業生ビザ=猶予期間。将来のプランが成功のカギ

卒業生ビザは「いつか永住できたらいいな」とぼんやり過ごすには短く、目標をもって戦略的に動く人だけが道を切り開けるビザです。

  • 自分の職種が職業リストに載っているか
  • 英語力や年齢的な条件を満たせるか
  • 就職できる州の条件と合っているか

これらを確認しながら、卒業後すぐに動ける準備をしておくことが、永住に近づく第一歩です。

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