TAFEは即戦力となるスキルを身につけられる実践的な専門学校ですが、「卒業後の進路がどうなるのか」は多くの方が気になるポイントです。
本記事では、TAFE卒業後に歩める3つの主要な進路――現地就職・大学編入・永住権の取得について詳しく解説します。
現地就職:実践スキルを武器にローカルジョブへ
TAFE最大の強みは「就職に直結する実務的な資格」が得られること。
オーストラリアでは、一定の国家資格(CertificateやDiploma)を持つことで、ローカル企業への就職が可能になります。
たとえば:
- チャイルドケアコース卒業者 → 保育園・デイケアセンターへ就職
- 調理(Commercial Cookery)卒業者 → レストランやホテルに正規雇用
- IT・ビジネス系卒業者 → 中小企業のオフィススタッフ、ITサポート職 など
TAFEの多くのプログラムにはインターンシップ(実習)も組み込まれており、在学中から職歴をつけることができます。
【POINT】就職に有利な州を狙う戦略も
ビザの規制緩和が行われている地方州(QLD州の一部、SA州など)では、ローカル雇用の需要も高く、卒業生の就労ビザ取得率が高い傾向にあります。
大学編入:TAFE→大学で学位取得のルートも
TAFEでDiplomaを取得すると、提携大学の2年次に編入できる制度が多数存在します。
- 例:TAFE NSW Diploma of Business → Western Sydney UniversityのBachelor(学士)に編入
- 例:TAFE Queensland Diploma of IT → Griffith Universityの学士号に編入
このルートのメリット:
- 学費が抑えられる(大学1年次の高額学費を回避)
- 英語力のハードルが下がる(一部の大学ではIELTSスコアが軽減される)
- 基礎から段階的に学べる(アカデミックな授業に徐々に慣れられる)
「まずはTAFEで就職を目指し、希望があれば大学に編入する」という柔軟な選択肢が取れるのも、オーストラリア留学の魅力の一つです。
永住権:スキル職ルートでの申請が現実的
TAFE卒業後に一定の実務経験やビザ条件を満たすことで、永住権(PR)の申請ルートに進むことも可能です。
主な流れ
- TAFEで「職業リスト(MLTSSLやSTSOL)」に該当する資格を取得
- 卒業生ビザ(Subclass 485)で就労経験を積む
- 州スポンサー付きビザ(Subclass 190や491)に申請
代表的な永住権有望職種(TAFE経由)
- 調理師(Chef)
- チャイルドケアワーカー(Childcare Worker)
- 自動車整備士(Motor Mechanic)
- エイジドケア(Aged Care)
- 看護助手(Enrolled Nurse)
注意:年齢制限や英語力の条件もあるため、永住権申請は早期の計画が肝心です。
まとめ:キャリアの多様性がTAFEの魅力
進路パターン | 説明 |
---|---|
現地就職 | 実践力を活かしてローカル企業へ |
大学編入 | コストを抑えて学士号を取得 |
永住権取得 | 条件を満たせばスキル職で申請可能 |
TAFE卒業後のキャリアは一つではなく、自分の目標やライフプランに応じて柔軟に設計することができます。
将来の選択肢を広げる意味でも、どの進路も見据えて計画的に行動することが重要です。
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