「語学留学以上、大学進学未満」のちょうどいい選択肢として、実践的なスキルと就職に強い資格が得られるTAFE(テイフ)留学が注目されています。
オーストラリア全土に展開するTAFEは、いわば「公立の専門学校」。安定した教育の質と費用対効果の高さから、海外キャリアを目指す方に特に人気です。
本記事では、オーストラリアTAFE留学の概要から費用、入学条件、卒業後の進路までをまとめて解説。はじめての方でもわかりやすく、失敗しない留学プラン作りをサポートします。
TAFEとは?オーストラリアの専門学校制度
TAFE(Technical and Further Education)は、オーストラリア全州で運営されている公立の専門教育機関です。
提供されるコースは、以下のように非常に幅広く、学歴だけでなく「即戦力となるスキル習得」に焦点を当てているのが特徴です。
- チャイルドケア、看護、IT、調理、建築、通訳、会計、マーケティング など
公立(TAFE)と私立の専門学校の違いとは?
オーストラリアにはTAFE(公立)のほかにも、**私立の専門学校(Private College)**も数多く存在します。
どちらも同様の資格(CertificateやDiplomaなど)を発行できますが、次のような違いがあります。
比較項目 | TAFE(公立) | 私立専門学校 |
---|---|---|
運営主体 | 州政府 | 民間企業など |
学費 | やや安い | コースにより変動 |
コース内容 | 基礎+実習中心 | 特化型や短期集中が多い |
英語力条件 | やや高め(IELTS5.5~) | コースにより柔軟 |
TAFEは公立で信頼性・安定性が高く、就職や永住権申請でも評価されやすい一方、私立は短期コースや柔軟な日程が魅力です。
目的やライフスタイルに応じて、どちらが合っているかを比較検討するのが大切です。
TAFEのメリット
- 学費が比較的安い(年間A$7,000~15,000程度)
- 入学条件が大学より低め(英語力:IELTS5.5程度~)
- 永住権に直結するコースも多い
- 実習・現場研修が豊富
- 大学編入制度もある
費用感と留学期間
学費の目安
コースや州によって異なりますが、主な費用の目安は以下の通りです。
項目 | 費用目安(年間) |
---|---|
授業料 | A$7,000〜15,000 |
滞在費 | A$10,000〜18,000 |
その他教材・OSHC | A$600〜1,000 |
合計 | A$18,000〜34,000 |
期間の目安
- Certificate III/IV:6か月〜1年
- Diploma/Advanced Diploma:1〜2年
コース終了後、卒業ビザ(485)や大学編入が可能な点も魅力です。
入学条件と必要書類
英語力の基準や学歴の条件はコースによって異なりますが、目安は以下の通りです。
- 英語力:IELTS 5.5〜6.0(またはTOEFL/PTE/学校内テスト)
- 学歴:高校卒業以上が基本
- 必要書類:パスポート、最終学歴の証明書、英語スコア、申請フォーム など
条件を満たさない場合、英語コースとのパッケージ申請も可能です。
卒業後の進路:就職・大学編入・永住権
TAFEを卒業した後の選択肢は多岐にわたります。
✅ 現地就職
- 実践的スキルが重視されるため、企業の即戦力として採用されやすい
✅ 大学編入
- 多くの大学と編入提携があり、最大1.5年分の単位免除も可能
✅ 永住権
- MLTSSL(永住権に有利な職業リスト)に該当するコースが多く、永住申請への道が開かれる
TAFEの主な人気都市・州
以下の都市・州には多くのTAFEキャンパスがあります。
- ゴールドコースト(QLD州)
- メルボルン(VIC州)
- パース(WA州)
- シドニー(NSW州)
立地や生活費、就職事情も異なるため、自分に合った都市選びが重要です。
まとめ|TAFE留学は将来の選択肢を広げる第一歩
「資格を取りたい」「現地で働きたい」「大学進学を見据えてスキルアップしたい」
そんな目的を持つ人にとって、TAFEは費用対効果の高い現実的な選択肢です。
また、卒業後の選択肢が幅広いため、「とりあえずTAFEからスタートして将来を見極めたい」というスタンスの人にもおすすめです。
👉 留学目的に合った最適なコース選びや都市の比較、エージェント選定などは、信頼できる専門エージェントへの無料相談が第一歩です。
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