オーストラリアは世界でもトップクラスに人気のあるワーキングホリデー渡航先です。1年の滞在期間中に働きながら生活を楽しめる制度で、「海外で暮らす夢を叶えたい」「語学力を伸ばしたい」「異文化の中でチャレンジしたい」という人に選ばれています。
一方で、思ったように仕事が見つからない・英語力の壁・収入面の不安など、事前に知っておくべき注意点も存在します。
この記事では、2025年時点の最新情報をもとに、オーストラリアのワーキングホリデー(ワーホリ)の制度・申請方法・費用・仕事探しの実態・延長制度などを網羅的に解説します。
ワーホリビザとは?オーストラリアでできること・できないこと
オーストラリアのワーキングホリデービザ(Subclass 417)は、18歳〜30歳(日本国籍の場合)の若者が1年間滞在し、就労・就学・観光を自由に組み合わせられる制度です。
ワーホリで「できること」
- オーストラリア国内で最大12か月滞在
- 最長6か月まで語学学校などに通学可能
- 条件を満たせば、セカンド・サードビザで滞在延長も可能
- 国内各地で就労・移動が自由
ワーホリで「できないこと」
- 同一雇用主のもとで最長6か月しか働けない(※例外あり)
- 就労は可能だが、職種・労働条件は渡航者の英語力等に大きく依存
- 永住権などの移民制度に自動的に繋がるわけではない
ワーホリビザの申請条件(2025年時点)
項目 | 内容 |
---|---|
年齢 | 申請時点で18歳以上30歳以下(31歳の誕生日前) |
国籍 | 日本国籍であること(対象国に含まれる) |
パスポート | 有効期限が十分に残っているもの |
資金証明 | 最低5,000AUD以上の預金残高証明が必要 |
健康条件 | 一般的な健康状態であり、必要に応じて健康診断 |
犯罪歴 | 深刻な犯罪歴がないこと |
ワーホリの費用はいくら?必要な初期資金と現地生活費の目安
渡航前にかかる費用
- ビザ申請料:670AUD(※2025年7月時点)
- 航空券:往復で約15万〜20万円
- 海外保険:1年分で8万〜15万円
- 語学学校に通う場合:入学金+授業料で15万〜50万円程度
渡航後にかかる現地費用
- 家賃(シェア):週200〜300AUD(都市により異なる)
- 食費・交通費・雑費:週150〜250AUD
- 最低でも最初の2〜3か月で40万〜60万円相当の生活費が必要
ワーホリ中の仕事の探し方と職種の実態
オーストラリアでのワーホリ中の仕事は、英語力・ロケーション・レジュメの完成度などに強く依存します。
よくあるワーホリの仕事例
- カフェ・レストランのホールスタッフ、キッチンハンド
- ファームジョブ(農場での収穫・梱包など)
- クリーナー、倉庫作業、イベントスタッフ
- 日本食レストランのスタッフ(英語力が不安な人向け)
仕事が見つかりにくい原因とは?
- 英語での面接対応に慣れていない
- 現地の履歴書(レジュメ)作成に不備がある
- 求人情報の探し方が分からない
- エリアによっては競争率が高い
👉 詳しくはこちらの記事でも解説しています:
オーストラリアのワーホリで仕事が見つからない理由と対処法
セカンド・サードビザとは?ワーホリの延長制度
オーストラリアでは、一定の条件を満たせば最長で3年間までワーホリを延長可能です。
- セカンドビザ取得には「指定地域で3か月(88日)以上の季節労働」が必要
- サードビザ取得には、セカンド中にさらに6か月間の指定労働が必要
👉 詳細は下記記事で解説:
ワーホリを延長するには?セカンド・サードビザの条件と注意点
ワーホリ中に語学学校に通うメリット
語学学校は、単に英語力を伸ばす場としてだけでなく、**現地就職を有利に進めるための“準備の場”**としても有効です。
学校を通じて得られるもの
- 英会話の基礎力と実践力
- レジュメの添削や模擬面接のサポート
- 現地の求人情報や紹介制度
- 生活・滞在・ビザ情報のサポート
👉 詳しくはこちらの記事で解説:
ワーホリ中に語学学校に通うメリットとは?
ワーホリ後の選択肢|学生ビザ・資格取得という道も
ワーホリの後もオーストラリアに残りたいという方には、学生ビザでの進学や、資格取得留学を通じた滞在延長も選択肢の一つです。
- TAFEや専門学校でのスキル取得
- 卒業ビザ(485)での就労・永住権へのステップ
👉 関連記事:
ワーホリ後に学生ビザでオーストラリアに残る方法
オーストラリア卒業ビザ(485)完全ガイド
まとめ|自由だけじゃない、ワーホリは準備がすべて
オーストラリアのワーキングホリデーは、自由度が高く、人生観を変える経験になる一方で、語学・経済・就労・滞在に関する準備不足で後悔する人も多いのが実情です。
渡航前にしっかりと情報収集を行い、自分に合った選択肢(通学・進学・延長)を見極めることが、ワーホリ成功の第一歩です。
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