カナダで働くには「正しいビザの選択」がカギ
カナダで就職を目指す留学生にとって、どのビザが必要で、どこまで就労が可能なのかを把握することは、キャリア設計の出発点です。
「ワーホリで働けるの?」「卒業後もカナダに残れる?」など、就職に直結するビザの仕組みを本記事でわかりやすく整理します。
カナダ就職に関わる主要ビザ3種
✅ ① ワーキングホリデービザ(Working Holiday)
項目 | 内容 |
---|---|
対象年齢 | 18〜30歳(日本国籍) |
滞在期間 | 最長1年間 |
就労条件 | フルタイムで就労可能(職種・雇用主の制限なし) |
通学 | 最長6か月まで可能 |
【特徴】自由度は高いが1年限定。職歴としてカウントされにくい場合も。
✅ ② Co-opビザ(学生ビザ+就労許可)
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | 指定のCo-opプログラムに在籍する学生 |
就労期間 | プログラム後半にインターン(有給または無給) |
就労条件 | 学業と連動しており、学校の承認が必要 |
【特徴】実務経験を積むチャンス。就職の“準備段階”として重要。
✅ ③ 卒業後就労ビザ:PGWP(Post-Graduation Work Permit)
カナダで本格的に長期の現地就職を目指すなら、このビザが事実上のスタート地点です。
PGWPの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | カナダの公立カレッジ・大学・大学院などの卒業生(一部私立も対象) |
就労可能期間 | 8か月〜3年間(就学期間に応じて変動) |
就労制限 | なし(業種・時間ともに自由) |
配偶者ビザ | 配偶者のオープンワークパーミットも取得可 |
✅ 申請・利用時の注意点
- PGWPは1人1回限り。再取得は不可
- 対象外の学校(例:語学学校のみ)卒業では申請できない
- 申請は卒業後180日以内(学業終了後すぐに準備を始める必要あり)
✅ なぜPGWPが“カナダ就職の鍵”になるのか
- 就労経験が「永住権(PR)」申請の要件に直結
- フルタイム就労できることで、現地企業の本採用にも繋がりやすい
- ワーホリやCo-opより職歴としての信頼性が高い
PGWP取得後の1〜2年が、「就職+移住」の最大チャンス期間といえます。
ワーホリ・Co-op・PGWPの違いを徹底比較
ビザ種別 | 就労可能期間 | 就労条件 | 向いている人 |
---|---|---|---|
ワーホリ | 最長1年 | フルタイム可(制限少) | 短期で海外経験したい/若年層向け |
Co-op | 学業に連動(4〜6か月) | プログラム指定の実習先 | 実務経験を得たい/キャリア準備段階 |
PGWP | 最長3年 | フルタイム就労制限なし | 現地就職・永住を視野に入れる人 |
ビザ選びのポイントは「最終ゴール」から逆算すること
- 「将来的にカナダで働きたい・移住したい」→ Co-op or PGWPがベースになる
- 「英語環境に短期で触れたい」→ ワーホリ
- 「実績を残してキャリアに繋げたい」→ PGWP → PRの道が堅実
留学→就職→永住までのキャリアパス例
- スマ留などで短期語学留学(基礎力+情報収集)
- 公立カレッジ入学→Co-opで実務経験→卒業
- PGWPで3年就労 → PR(永住権)申請
ここまでを3〜5年で完了する日本人留学生も多数います。
まとめ|「どのビザで何ができるか」を知ることが就職成功の第一歩
- カナダ就職を本気で考えるなら、ビザ制度の正しい理解が必須
- ワーホリ・Co-op・PGWPはそれぞれ「段階別の役割」がある
- 自分のゴール(就職 or 永住 or キャリア経験)から逆算して、ビザを選びましょう
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