留学生でも働ける?──答えは「条件付きでYES」
カナダでは学生ビザ(Study Permit)を所持している留学生でも、一定の条件を満たせばアルバイトが可能です。
語学留学か、カレッジ・大学なのかでルールが大きく異なるため、事前の確認が不可欠です。
学生ビザで働ける条件まとめ【2025年版】
✅ 対象者(就労可能な学生)
対象 | 働ける? |
---|---|
カレッジ・大学等のポストセカンダリ機関にフルタイムで在籍 | ✅ 可能(週20時間まで) |
語学学校のみ在籍の学生 | ❌ 原則不可 |
DLI指定校+就労条件明記のビザ保持者 | ✅ 可能(ビザ記載次第) |
✅ 学期中と長期休暇中の違い
期間 | 就労可能時間 |
---|---|
学期中 | 最大週20時間(厳守) |
長期休暇 | フルタイム可(週40時間程度まで) |
2024年末の特例緩和(週20時間超就労)措置は2025年時点で終了予定のため、基本ルールに戻る見込みです。
ABNやタックスリターンの対応はどうする?
✅ カナダでは「ABN」は使わない? → 代わりは SIN(社会保険番号)
- オーストラリアの「ABN」に相当するものはカナダではSIN(Social Insurance Number)
- 就労を開始する前に、Service CanadaでSINを取得する必要があります
※郵送・オンラインまたは対面で発行可能
✅ 納税義務(タックスリターン)は留学生にもある
内容 | 詳細 |
---|---|
納税義務の有無 | 留学生でも所得があれば原則「タックスリターン(確定申告)」が必要 |
申告時期 | 翌年の2月~4月が提出期間 |
必要書類 | T4(給与明細)/雇用主からの源泉徴収票など |
払いすぎた税金の還付 | 学生の多くは還付金が発生する可能性あり |
無収入でも「NR4(非居住者報告)」などが必要になるケースがあるため、就労の有無にかかわらず申告対応を検討するのが安全です。
✅ 会計サポートは?
- 多くの留学生はTurbotaxやWealthsimple Taxなどのオンラインツールを利用
- 難しければ学校の留学生サポート窓口、または日本語対応の会計士に相談を
扶養家族の就労・滞在に関する注意点
✅ 配偶者や子どもは働ける?
家族のタイプ | 就労の可否 | 補足 |
---|---|---|
配偶者(パートナー) | ✅ 条件付きで可能 | 原則、申請者が公立カレッジ・大学に通う場合に「Open Work Permit」を取得できる |
子ども(未成年) | ❌ 就労不可 | 就学(無料の場合あり)は可能。滞在ビザまたは学生ビザが必要 |
「語学学校のみ」の留学では、配偶者が労働許可を得ることは基本的にできません。
✅ 違反した場合のリスクは?
- 就労条件を守らない(週20時間超/語学学生が働く等)と、ビザの取消・強制退去・今後のビザ申請却下のリスク
- 特に近年は、出入国管理の厳格化が進んでおり、IRCCも不正就労に敏感です
まとめ|ルールを守れば「学びながら働ける」制度
- カナダの学生ビザでは、カレッジ・大学等に在籍する学生は就労が認められる
- 就労条件(週20時間・フルタイム休暇中)を守ることで、生活費の補助・実務経験の獲得が可能
- 納税やSIN取得の手続きを忘れずに、正しい形で就労しましょう
- 扶養家族の同行・就労にも細かなルールがあるため、事前に確認を
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