アメリカで専門職として働くために必要な代表的な就労ビザがH-1Bビザです。
特にIT、エンジニアリング、医療、教育、ビジネス分野など、高度な専門知識を必要とする職務に就く外国人に広く利用されています。
この記事では、H-1Bビザの概要、取得条件、申請の流れ、抽選制度、注意点までまとめて解説します。
H-1Bビザとは？
- 対象：高度な専門知識・技能を持つ外国人労働者
- 職種例：ITエンジニア、研究職、会計士、医師、大学講師など
- 有効期間：最長3年（更新により最長6年まで延長可能）
- 雇用主スポンサー制：本人単独では申請できず、雇用主がUSCISに申請を行う
取得条件の概要
- 米国雇用主からの雇用オファーがあること
- 専門職に該当する職務であること
- 学士号以上（または同等の職務経験）を有すること
- 労働条件申請（LCA）を米国労働省に提出し承認を受けていること
年間発給枠と抽選制度
- 一般枠：年間65,000件
- 米国修士号以上保持者枠（Master’s Cap）：追加20,000件
- 申請数が枠を超える場合、**抽選（Lottery）**が実施される
申請の流れ（概要）
- 雇用主によるポジション決定
- LCA（労働条件申請）の提出・承認
- H-1B申請書（I-129）の提出
- USCISによる審査・抽選
- 承認後、ビザ発給手続き（国外の場合は面接）
- 就労開始（通常10月1日から）
注意点
- 枠が限られており競争率が高い
- 一部非営利団体や大学は発給枠免除（Cap Exempt）
- OPTやCPTからの切り替え時はスケジュール調整が重要
- ビザ更新や転職時にも雇用主による再申請が必要
まとめ
H-1Bビザは、アメリカで専門職として長期就労するための重要な手段です。
発給枠や抽選制度の理解、適切なスケジュール管理が取得成功の鍵となります。
もっと詳しく知りたい人へ
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